巽今宮病院/塚口明洋建築研究室

住宅・集合住宅・病院・高齢者施設の設計 ,住まい教育

巽今宮病院


竣工年 2006年
建築主 医療法人マックシール 巽病院
所在地 大阪府箕面市
面 積 4477.795㎡
構 造 S造 
規 模 地上3階

ブログはこちら



病院について

”病院施設”では、この4年間、巽今宮病院の計画、建設を通して感じたことを中心に、病院施設を計画するにあたって参考になるような情報を集めてみました。

病院計画にあたっては大阪府から、110床の許可が出るのに、けっこう時間がかかりました。また医療制度の改革が頻繁に行われるので、計画条件が変わることがしばしばです。所要室の面積条件が変わってしまいます。

計画から建設のプロセスに病院側でも多くの人々が関わるため、決定に時間がかかります。しかし、これはどんな建築の建設にもあてはまることです。施設を建てることは何も決まっていない中からスタートして、徐々に先が見えてくるものです。

僕は映画が好きなので、映画に例えてお話しますと、映画制作がスタートする時には台本があり、おおまかな方向が決まっているように見えますが、実は、監督さえも確実な内容は見えていないのです。映画づくりの中から、その映画が出来ていくのです。ただし、つまらない映画はつくる前から内容はわかってしまいますが。

PAGETOP


私の入院したい病院

病院施設を考えるときに気になっていることが2つあります。

1つ目は、病院の全てのベッドが窓に面していれば、快適だろうなということです。
4人部屋等で、廊下側のベッドは、カーテンを閉めるとどうしても暗くなります。

2つ目は、病棟の中廊下が明るく広々としていたり、外が見えたりしたら、気分転換にきっといいだろうなということです

巽今宮病院では3つの円形病棟を計画することで、この問題を解決しました。
直径24mの円形を24等分し、3.14m巾の病室を円の外周に設けました。この病室は連続することも、各々が独立することも自由に選べます。そして、1つのベッドが1つの窓を持つことが出来ました。
円形病棟の中央部は、トップライトのある見通しのいい共用スペースとして、開放感をもたらします。
3つの病棟の連結により、渡り廊下部分で外の景色を見ることが出来ます。

私は何もすることがなくても、まるで公園のベンチに座っているように、ずうっとそこにいられるような、そんな場所があちこちにある施設に入院したい。

PAGETOP